オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは、専用のコンタクトレンズで角膜のカーブの形状を変化させることにより、手術をせずに視力回復を実現する屈折矯正の手段です。夜間睡眠時に特殊な形状のハードコンタクトレンズを装用し、朝になったらレンズを外します。患者さんの屈折度数に合わせたコンタクトレンズを装用することで、レンズを外した後も角膜の形状変化が残り、裸眼視力が一時的に回復するというメカニズムです。装用を止めれば角膜の形は徐々に元に戻ってしまうため、睡眠中は常に専用のコンタクトレンズを装用しなければなりません。レーシックのように角膜を削って目に負担をかけることもなく、昼間は裸眼で過ごすことが出来ることや、装用を中止すれば元の状態に戻せる可逆性がオルソケラトロジーのメリットです。アメリカでは100万人以上の実績があり、国内においても2009年に厚生労働省の認可が下りている安全性の高い治療法です。

しかしその一方で、デメリットも幾つかあります。

(1)視力が安定しない
日中と夜間などで視力が変動し、夜になるとまぶしくなったり、にじんだりすることがあります。また、見え方もめがねやコンタクトレンズと比べるとやや劣ります。

(2)合併症のリスク
夜間でも装用できるよう酸素透過性能の高い素材で作られていますが、角膜に圧力をかけながらの夜間装用はリスクが高く、角膜障害などの合併症を引き起こす恐れもあります。

(3)高度の近視や乱視には効果が低い
個人差もありますが、オルソケラトロジーによる屈折矯正が効果を発揮するのは近視であれば大体4Dまで。それよりも高度な近視や乱視の場合、医師から許可が下りないこともあります。

(4)定期検診が必要
オルソケラトロジーは定期的にコンタクトレンズを装用する治療法です。通常のコンタクトと同様、定期的な検査が必要となります。就寝中にレンズがずれたりすれば不正乱視が起きることもありますし、角膜障害の原因にもなり得ます。適切な屈折矯正効果を保つためにも定期健診は必須です。

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