本年7/1〜7/14に開催される第35回JSCRS学術総会にて依頼講演を行います。
1)シンポジウム3「周術期抗菌薬適正使用とAMRアクションプラン」
「白内障周術期抗菌薬使用の現状」
(Current antibiotic prophylaxis for cataract surgery in Japan)
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020には,対2013年比で,抗菌薬の使用を全体で33%減,経口セフェム・キノロン・マクロライド系を50%減,静注抗菌薬を20%減という成果指標があり,眼科手術のなかでも年間160万件強の白内障手術の周術期管理の現状を知ることは非常に意義があります。
JSCRS年次surveyによる抗菌薬の術前点眼開始日・術後点眼期間・術後内服期間・術後静脈内投与期間・術終了時前房内灌流,さらにはヨード製剤などのデータ推移および各種クロス集計の結果から,一部海外と比較しつつ,国内における白内障周術期抗菌薬使用の現状を解説します。
2)特別報告「2020 JSCRS Clinical Survey」
本学会会員を対象とした第28回アンケート調査を行い,得られた結果をクロス集計し,本邦での眼内レンズ・屈折矯正手術における最近1年間の動向・変遷について,過去のsurveyおよびASCRS/ESCRS surveyと比較した結果を報告します。