ICL™近視矯正手術

院長は「ICL™手術認定医」です!

有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)とは


    有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)は、近視眼を対象とした屈折矯正手術のジャンルの中で、最先端の屈折矯正手術といえます。
    角膜を切除することで近視を矯正するレーザー屈折矯正手術(LASIK・PRKなど)とは異なり、専用のレンズを眼内にインプラントすることで屈折度数を矯正するという画期的な屈折矯正手術です。
    角膜表面を切除することなく眼内にレンズをインプラントするため、レーシック不適応(強度近視・円錐角膜・角膜厚が薄い)の方やレーシック術後の再近視化の方でも手術を受けることが可能です。
    また、通常の白内障手術に用いられる単焦点眼内レンズとは全く異なり、水晶体を残したまま眼内レンズを挿入するため、調節力が失われることはありません。           

ICLとは


    ICL™(Implantable Collamer Lens)は、数種類あるフェイキックIOLのなかの1つで、STAAR Surgical社が商標登録を持つ製品名です。
    1997年にEU承認、2005年に米国FDA承認、本邦では2010年2月にPMDAより有水晶体後房レンズとして承認されました。国内で認可されているフェイキックIOLはICL™だけです。
    ICL™はSTAAR Surgical社の米国工場にて製造、その後スイスにて包装され、日本も含め世界各国に在庫が置かれています。希望度数のレンズが国内欠品の際には、スイスから空輸あるいは受注生産となります。
    2022年10月の時点において、全世界でのICL™インプラント数は累計200万眼を突破しています。

    光学部中央に貫通孔を設けることで房水流動の維持を可能とする新しいICL「KS-AquaPORT(通称 Hole ICL™)」が日本において開発され、2011年にEUにて承認、2014年3月に国内PMDAより薬事承認を取得しました。
    さらに2016年9月に光学部径がより大きく設計されたEVO+ Visian ICLが発売開始となり、当院ではこの最新型 EVO+ Visian ICL™を使用しています。

    【注意喚起】
    同じくICL(Implantable Contact Lens)と称しながら、実はICL™(Implantable Collamer Lens)とは全く異なるフェイキックIOLも流通しています。ICL™と比較し安価な価格設定のことが多く、素材が異なるため、将来的な合併症のリスクが懸念されます。将来的な不安を解消するためにも、使用レンズ(メーカー・正式名称)について、しっかりと説明を受けることをお勧めします。

Hole ICL™の具体的な有益性


    レーシックと比較すると費用はやや割高になりますが、一方で下記のように様々な利点があります。
  • 強度近視の方でも矯正可能

    Hole ICL™はレーシックで強度近視や角膜の薄いことで手術の適応外になってしまった方でも近視を矯正することが出来ます。

  • 患者様に負担の少ない手術法

    角膜を削ることはないため、手術侵襲は非常に軽微です。
    小さく折りたたんだ状態のレンズを挿入するため創口は3mmと小さく、術前後で眼球強度にほとんど差がありません。

  • 必要に応じてレンズの交換も可能

    レーシックの場合は一度手術を行うと元の状態に戻すことは不可能ですが、Hole ICL™は万が一合併症を起こしても眼内レンズを取り出せば元の状態に戻すことが可能ですし、屈折変化や誤差が生じた場合でもレンズの入れ替えが可能です。


Hole ICL™の手術手技

  • step1
  • 次のstepへ
  • step2
  • 次のstepへ
  • step3

Hole ICL™適応条件

  • 年齢21歳以上、およそ45歳位まで(46歳は応相談)
  • 術前球面度数:−18.0Dまでの近視
  • 術前円柱度数:4.5Dまで
  • 角膜内皮細胞密度最低値
    年齢21~25歳 2800個/mm2以上   年齢31~35歳 2400個/mm2以上
    年齢26~30歳 2650個/mm2以上   年齢36~45歳 2200個/mm2以上

Hole ICL™が受けられない方

  • 年齢が21歳未満の方
  • 前房深度が2.8mm未満の方、散瞳不良の方
  • 角膜屈折矯正手術歴のある方(場合によっては可能:応相談)
  • 妊娠中、又は授乳中の方
  • 重篤な全身疾患(重篤な糖尿病、膠原病など)をお持ちの方
  • コラーゲンに対する過敏症
  • その他、全身的、眼科疾患を伴うこと等を理由として医師が不適当と判断した方


費用について

下記の費用総額には、術前検査費用・手術費用・術後3カ月間の診察・検査・お薬代のすべてが含まれます。

乱視の有無,および国内承認度数か否かでICL™レンズ価格が異なり,同様に費用総額も異なります。

精密検査時に総費用が確定しますが,適応検査時にも概算額の提示は可能です。


通常のHole ICL™手術(国内承認度数) 両眼の費用総額
両眼とも乱視なし 60万円(税別)
片眼のみ乱視あり 62.5万円(税別)
両眼とも乱視あり 65万円(税別)

※国内未承認(極めて弱い)度数の場合:

海外からの個人輸入となり,為替手数料・関税・FedEx空輸費用が別途発生するため,上記に加えて片眼につき税別5万円の追加差額が生じます。


よくある質問

  • Hole ICL™の主な適応条件は、どういったものですか?

    近視を有する21~およそ45歳位まで(46〜50歳は応相談)の方で、白内障・緑内障・網膜疾患など、近視以外の目の病気を患っていない方です。
    ※詳細は適応検査にてお調べいたします。

  • コンタクトレンズを使用していますが、術前検査の前に何か準備は必要ですか?

    コンタクトレンズの圧迫によって角膜に付いた跡を本来の状態に戻すため、手術前の一定期間、コンタクトの装用を止めていただいています。
    レンズ跡はゆっくりと元の状態に戻るため、ある程度の期間が必要です。

    ハードコンタクトレンズ : 約3週間
    乱視矯正ソフトコンタクトレンズ : 約2週間
    ソフトコンタクトレンズ : 約1週間

  • 手術後に視力に変化が起きた場合どうすれば良いですか?

    Hole ICL™の交換、または別の屈折矯正手術をうけることが可能です。毎日のケアは不要ですが、手術後3ヶ月までは月1回、それ以降は年1回の定期的な検査をお勧めします。

  • 入院が必要ですか?

    Hole ICL™手術は診察など含めてトータル約2時間で帰宅できる日帰り手術です。入院は不要です。

  • 将来的に白内障になった場合、白内障手術を受けることは可能ですか?

    Hole ICL™手術を受けた後でも、白内障手術を受けることは全く問題ありません。

    また、事前にHole ICL™を摘出する必要はなく、Hole ICL™摘出と白内障手術を同時に行うことが可能です。

    多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受ければ、老眼も克服可能です。

  • Hole ICL™は何製ですか?

    Hole ICL™は、コラマー(HEMAを主成分とする含水性ポリマー)という素材から作られており、コラーゲンを含むことで眼内での生体適合性を向上させています。生体適合性を向上させることで、長期にわたって炎症を抑制し、細胞付着などを防ぐことが可能となります。

  • クレジットカードでの支払いも可能ですか?

    はい、可能です。取扱カード会社の詳細は、受診時に受付にてご説明いたします。

  • 医療費控除の対象となりますか?

    本人または家族(生計を共にする親族)が支払った医療費が1月~12月の一年間で10万円を超えた場合、確定申告によって税金の還付を受けることができます。よってHole ICL™手術は医療費控除の対象となります。
    確定申告の時期まで、当院が発行した手術費用の領収書は大切に保管して下さい。

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