弱視

こどもの目の発達には、たえずものを見る訓練が必要です。視力が発達する途中で、絶えずものを見る訓練ができなかった場合、視力の発達が止まってしまいます。これを弱視といいます。その原因としては、斜視・遠視・近視などがあるにもかかわらず、しばらく放置してしまった場合などが一般的です。弱視は保護者の方が注意していても分からないことがあります。特に片方の目だけが弱視の場合、もう片方の目で普通に見えているため、気がつかないことも多いようです。

視力の発達が抑えられている期間の長さや程度によって、よくなる場合とならない場合がありますが、小学校低学年くらいまでに見つかると、治る可能性は高いと考えられます。基本的な治療法として、まず完全矯正のめがねを常にかけてもらいます。重症度によっては、追加で弱視の視力増強訓練(遮閉法)を行う必要があります。これは視力のよい方の目を隠すことによって、弱視の目を無理に使わせようとする方法です。どのくらいの時間を遮蔽するかは重症度にもよりますが、一般的には長時間遮蔽した方が、視力回復は早いとされます。
障害者総合支援法の規定に基づき,9歳未満の弱視眼鏡購入には補助が支給されます。通常の近視などの屈折異常は対象外で,あくまで「弱視」のみが対象です。処方箋発行の際,該当される場合には詳細をご説明いたします。

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