黄斑浮腫(糖尿病・網膜静脈閉塞症・ぶどう膜炎)

糖尿病・網膜静脈閉塞症・ぶどう膜炎などが存在すると、網膜血管の透過性が亢進して、血液中の水分が血管の外に漏れ出てしまうようになります。いったん水分が漏れ出ると網膜が水ぶくれの状態(浮腫)となります。特に、黄斑は血流が豊富であるためこの現象が起きやすく、この状態を黄斑浮腫といいます。黄斑浮腫が慢性的に存在すると神経細胞に不可逆的な障害が生じ、視力の回復が困難となります。

 

「黄斑浮腫」の治療法として、以前は硝子体切除術が一般的に行われていましたが、再発も少なくないこと、再発した場合に次の手立てが難しくなること、など問題点もあり、現時点ではあまり行われなくなってきています。現在では、滲出型加齢黄斑変性と同様に、硝子体内薬物注入療法(抗VEGF薬 or ステロイド薬)がメインとなっています。

 

症例①(網膜静脈分枝閉塞症;BRVO)

BRVO

 


抗VEGF薬であるルセンティス®(ラニビズマブ・ranibizumab)およびアイリーア®(アフリベルセプト・aflibercept)のいずれも、「糖尿病黄斑浮腫」「網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫」「加齢黄斑変性」「病的近視に伴う血管新生黄斑症」に対して保険適応となっています。

いずれの疾患においても複数回の反復注入が必要ですが、治療をきちんと継続すれば、下記のように良好な視力を保つことが可能です。

 

症例②(網膜中心静脈閉塞症;CRVO)

CRVO(急性期)

 

 

症例③(CRVO慢性期)

CRVO

 


また糖尿病黄斑浮腫に対しては、ルセンティス・アイリーアのみならずマキュエイド®(ステロイド薬)の硝子体注入が保険適応となっています。ステロイド薬は白内障併発などの副作用がありますが、抗 VEGF薬より安価であるにもかかわらず同等の効果が期待できるため、こちらも試みる価値は十分にある薬剤と考えられます。

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