先々々週は,ICL近視矯正手術〜レーシック〜水晶体再建術。
先々週は,硝子体茎離断術(BRVO-VH)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜出張手術。
先週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼同日・matureを含む)。
今週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日・LASIK後を含む)〜眼瞼結膜腫瘍摘出術(血管腫)〜埋没法(睫毛内反)。
皆さん経過良好です。
本日は,miLens(Smartlens社)について。
現在,診察時以外での眼圧モニタリング法として,iCare Home2(iCare社)を用いた在宅での測定がありますが,経時的な自己測定は患者さん自身において実際かなりの負担となります。
Triggerfish(Sensimed社)は,スマートコンタクトレンズに埋め込まれた微小な回路を用いて,眼圧変動によって生じる角膜の微小静電変化を捉えることにより,間接的に24時間の眼圧モニターが可能となります。自己測定の必要性はありませんが,電源および眼の周囲に貼り付ける大型システムが必要となります。
一方,miLensは,世界最小のウェアラブルマイクロ流体デバイス(世界初の電子機器不使用コンタクトレンズ)です。
スマホの専用AI搭載アプリを介してリアルタイムで眼圧の確認が可能であり,患者自身がスマホを用いて直接測定値を取得できるという点で,既存の他の技術とは異なります。
米国眼科医の96.2%がこの技術が利用可能になった時点で導入する意向を示したほど注目されており,Smartlens社はFDA承認に向けた動きを加速化させているようです。
眼圧には誰しも「日内変動」があり,進行性の緑内障の患者さんにおいて自身でそれを把握できることは非常に有益です。1泊入院して深夜に2時間毎に眼圧を測定する,という作業を行っていた時代もありましたが,患者・医療サイドの双方にとってかなりの負担となり,患者全員に行う事は非現実的です。特別な負担なく24時間自動モニターによる観察が可能となれば,どれだけ有益かは考えるまでもありませんね。早急に国内でも承認されることが期待されます。
