Vamikibart (バミキバルト):抗IL-6抗体

・先週は,レーシック硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)
・今週は,水晶体再建術(両眼同日・多焦点を含む)〜出張手術。
皆さん経過良好です。

・来週は,レーシック×6(遠視矯正を含む)〜ICL近視矯正手術×4〜前後転術×2(外斜視)〜水晶体再建術(両眼同日・多焦点を含む)〜眼輪筋縫縮術(眼瞼内反)〜睫毛内反手術(埋没法)〜出張手術。
お盆前にてやや多めの計35件,頑張ります!

週末は,眼炎症学会@横浜(同学会への参加は27年ぶり!)。
1999年,スリーサム・イン横浜(眼感染症学会,眼炎症学会,コンタクトレンズ学会,の3学会合同開催)に出席し,眼感染症学会sessionでの一般口演を無事に終え,後に海外英文雑誌にて論文化! 同学会シンポジウムを拝聴していると,聴衆からの質問がエスカレートして演者を罵倒する事態となり,オーガナイザーが自制を促すもなかなか収束せず……ここは専門にしてはいけない領域だと悟ったことを,今でも鮮明に覚えています笑。
今回はフォーサム(眼感染症学会,眼炎症学会,眼科アレルギー学会,涙道・涙液学会,の4学会合同開催)でしたが,興味がある眼炎症学会のみ事前登録し,ぶどう膜炎をみっちりとお勉強….

・4割弱は原因不明(原因不明か分類不能か,意見が分かれるところ)。
・一般的スクリーニング検査:抗核抗体・ACE・可溶性IL-2受容体・STS/TPHA・抗HTLV-1抗体。
・β-Dグルカン:真菌性を強く疑う場合のみ(クリニックでも保険請求可)。
・T-SPOT:結核性を強く疑う場合のみ(クリニックでのスクリーニングでは不可)。
・前房水PCR検査:クリニックではハードルが高い…。
・HLA検査:いまだに保険適応外…。
・片眼性強膜炎:ヘルペスや真菌の可能性あり。
HRF(Hyperreflective retinal foci):偏光OCTで検出可能な,nAMDの活動性マーカー(炎症・線維化にて予後不良を示す)。
Bacterial translocation(BT):内因性眼内炎の原因。
・バビースモ硝子体注射:線維化抑制効果にて他の抗VEGF薬よりも続発性ERMが進行しにくい!
アダリマブ(ヒュミラ)皮下注射:難治性ぶどう膜炎での承認から10年。
難治性のVKH(原田病)に有用だが,休薬できない場合が多いとの講演内容….?
私的意見として,VKHの場合はパルス療法は必須でなく,ステロイド内服漸減とケナコルトテノン嚢下注入の併用で対処可能で,これまでVKHで困った症例は1例もなし。

Vamikibart(抗IL-6抗体;Roche社)
EAUマウスにvamikibart(抗IL-6モノクローナル抗体)を硝子体注射すると,ICAM-1などの細胞浸潤に関わる接着分子,IL-6・TNF-α・IFN-γといった炎症性サイトカインの発現が有意に抑制され,結果として網膜炎症・血管漏出が有意に抑制される,との一般口演。
まだ動物実験レベルか〜….と思いきや,色々調べてみると….
第I相試験において,UME(ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫)患者の視力の迅速な改善および黄斑浮腫の消失をもたらし,忍容性は良好で,治療に関連する重篤な有害事象も無し(JAMA Ophthalmol 2026)。現在2つの第III相試験が同時進行中で,すでに米国およびEUにおいてオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けているとのこと!
さすが天下のロシュ。ぶどう膜炎に対する非ステロイド性硝子体注射薬として,これは国内でも承認されますね!

たま〜に専門学会に出席すると深〜く勉強できます。
器械展示はほぼ皆無で,無駄な派手さとは無縁の印象ですが,高名な硝子体術者の出席も多く,本来有るべき学会の姿だな〜と感じました。
来年は福岡で国際眼炎症学会と合同開催とのこと ♪

学会ついでに,カップヌードルミュージアムに寄り道(11年ぶり)。

カップヌードル擬きアイスクリーム,そして,人工的ツバメの巣?入り飲料…
お味は….?   いや〜,まあ….ご想像にお任せします…(^^;)

サトウ眼科 (ICL・LASIK・両眼同時白内障手術)ホームページ
サトウ眼科 ブログ のトップページ