先週は,ICL近視矯正手術×6〜レーシック〜PTK(顆粒状角膜変性)〜水晶体再建術(両眼同日・多焦点を含む)〜翼状片切除術〜出張手術。
今週は,水晶体再建術×12(両眼同日多焦点を含む)。
週末は眼科手術学会参加のため横浜へ。
眼科手術とサイエンス(特別講演):
ILMのICG染色剥離の発案。
巨大黄斑円孔に対しする網膜自家移植での網膜組織再生を立証。
ロボット補助下での網膜中心動脈t-PA注入,などなど,圧巻のご講演!
その他,興味深かったセッション。
分野別サージャンからみたICL手術 2025(ランチョンセミナー):
・緑内障専門家からみた,high vault症例の長期予後の危惧
⇒ 私的意見として,しっかりと経験を積めば,そもそもhigh vaultにならないはず。
・ICL手術後の網膜剥離に対する手術症例の報告(術前検査で格子状変性にレーザーなし?)
⇒ 私的意見として,元々強度近視の症例が多いため,術前検査で網膜剥離が見つかり,そちらの手術を最優先することは時折あります。一方,格子状変性が見つかった場合,通常は必ず事前にレーザー凝固を行うため,術後に網膜剥離が発生することは極めてまれのはず。
・ランチョンセミナーらしくなく,メーカーに忖度しない内容!
緑内障手術の現状と展望(シンポジウム):
iStent infiniteが国内でも承認される見通し。FDAでは2022年に承認されているので,3年遅れ。
硝子体道場2025(ランチョンセミナー):
鈍的眼球破裂は,創縫合・初回PPV・PVR・シリコンオイル下での再増殖にて複数回の再手術・さらには角膜混濁….などなど,一般には複数回の手術が必要です。
セミナーは眼球破裂症例のオンパレードでしたが,各症例はほぼ経過良好であり,チャンピオンケースなんじゃないかな….と思ったり。としても,毎度このシリーズは必見!
器械展示も含めて規模が縮小され,参加者も少なめ。
先週は沖縄で糖尿病眼学会が開催されていましたしねー。
そもそも学会が多すぎる!と思っている医師は少なくない…?かもしれません。
まあ,少し席が空いているくらいがちょうどいいのではありますが…笑。