白内障手術」カテゴリーアーカイブ

休日に受講…

今年度より国産CTRの材料費が保険収載されたものの、講習会を受講しないと使用不可とのことにて、本日はその受講のため都内へ。実際にはドイツ製CTRの在庫がたくさんあるのですが…
年間1,000例程度の国内出荷予想とのことなので、年間全白内障手術件数の0.05〜0.1%程度となり、年間1〜2例の自己統計はおよそ正確であることが確認できました。約2時間弱の聴講でしたが、遅刻厳禁・途中退出不可と超厳戒…しかし早々に船を漕いでいる方もちらほらと…これでは全く意味がないのでは…(^^;)。時代的には、web聴講で最後に簡単なマークシート問題、などが最も有効かつ合理的かと強く感じましたね〜。寄り道をもくろんでいた若冲展は超激混みのようなので断念…次はいつ見れることやら…

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フォビスタ(fovista、抗PDGF薬)

今週はレーシック白内障手術水晶体再建術)を施行し、皆さん経過良好でなによりです!

本日は抗PDGF療法について。
滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)や糖尿病黄斑浮腫(DME)に代表される眼内血管新生疾患には眼内VEGF(血管内皮増殖因子)の発現増加が大きく関わっていることは周知の事実であり、現在は多くのクリニックで抗VEGF薬(ルセンティス・アイリーア・マクジェン)の硝子体注入が受けられるようになりました。スーパールセンティスとの呼び名もあるRTH258のいう強力な抗VEGF薬の臨床試験も海外では進行中ですが、国内臨床にはもう少し時間がかかりそうです。一方、眼内新生血管の成長にはVEGFのみならず、血管周皮細胞の成長を促すPDGF血小板由来成長因子)も強く関与していることが示唆されています。

抗VEGF療法は非常に有効ですが、稀に無効の症例にも遭遇します。また最初は有効であった症例でさえ、硝子体注入を繰り返していると耐性が生じ、徐々に効きが悪くなってくることがあります。そのような症例に朗報の新薬がフォビスタfovista)というPDGF阻害薬です。まだ開発段階ではありますが、wet AMDに対する海外臨床試験においては、ルセンティスとの併用で高い相乗効果が認められています。早ければ2016年中にFDAに承認される予定であり、FDAで承認されれば日本国内では治験遂行なしで追加承認される可能性もあります!

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iStent国内承認

今週は4日連続のオペ。レーシック眼瞼下垂白内障硝子体手術黄斑円孔)と内容も多岐。当院での手術を希望され県外から受診される患者さんもいらっしゃいます。明日の患者さんも然り。その期待に応えるよう頑張ります!

Shunt deviceを用いたMIGSmicro-invasive glaucoma surgery)について、このブログでもたびたび触れています。数あるdeviceのなかでも、日本国内で認可が得られているものはEx-PRESSTrabectomeだけでしたが、なんと2016/3/25にiStentの国内承認が得られました!

iStentiSyent2

シュレム管に挿入する世界最小(全長約1mm)のチタン製shunt deviceであり、injectorに最初からpreloadされているためリリースも容易です。複数個の挿入も可能であり、挿入数に比例した眼圧下降効果が得られます。2012年にFDAでの承認を得ており、非常にsimpleな手術操作が高く評価され、今後world wideで使用されることは確実です。

驚くべきは承認のスピード!Ex-PRESSにおけるFDAと厚労省承認との差はおよそ10年でしたが、iStentにおいては4年と非常に短縮。国内治験は行われていないので、審査の厳しいFDAの結果を信頼してのことでしょう。FDAの承認状況を伺いつつ、国内では無駄なコストを削減。医薬品だとちょっと怖い気もしますが、医療機器でのこの承認スピードは大事ですね〜。

まだ承認されただけなので、手術材料としての保険収載などは全く未定です。おそらく講習などを受講しての登録制となるのでしょう。4年前に個人輸入を試みましたが実現できなかった経緯があるので、取扱可能となれば使用してみたいと思います。

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0.01%アトロピン点眼

本日は子供の近視進行を抑制する目薬について。
約2年前に有用な近視進行抑制法は?を書きました。その際に低濃度アトロピン点眼は有用(かもしれない)と紹介しましたが、長期データの信憑性が高まりつつあります。
非選択性ムスカリン作用を持つアトロピンは、眼軸長延長の抑制作用や毛様体弛緩作用による調節の遮断などの近視進行を抑制することは古くから知られていました。その一方で、国内でも検査薬として認可されている1%アトロピンでは調節麻痺作用も現れるため学童期への使用には懸念がありました。シンガポールの臨床研究にて0.01%アトロピン点眼の近視進行抑制における有用性が証明され、日本国内でも追試が進行中です。
0.01%アトロピンこれまでの検査用1%アトロピン点眼薬は、顔のほてり・日中の眩しさ・手元のみづらさなどの副作用が強かったのですが、100倍希釈の0.01%ではこれらの症状は認められません。また近視の進行を平均60%軽減させるとのことなので、同効果が約30%のオルソケラトロジーと比較すると、さらに強い近視進行軽減が期待されます。
効果に人種間の相違は考えにくいので、いずれ国内治験でも同様の結果が報告されることでしょう。古くて安価な薬なので、近視進行防止薬として急速に普及することは確実と思われます。

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Time is money.

本日は金曜オペ日。硝子体茎離断術(糖尿病性硝子体出血・近視性網膜分離症)〜水晶体再建術。皆さん経過良好です!

連休は念願のUSJデビュー!
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快晴のホグワーツ城はまさに絶景。オリバンダーの店にもすんなりと。

エクスプレス・パス、恐るべし!180分待ちのアトラクションでさえ乗り場まで直行です。おかげで一通りの人気アトラクションに乗れました。少し値が張りますが、TDRのファストパスと比較してもその価値は十二分にあると思います。
まさに時間をお金で買っている感じですね。

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