ルセンティス・アイリーア

今週の自院のオペは、3件の硝子体手術を含む計20件。すべて経過良好です。

本日は東日本網膜疾患講演会に出席。主催者側の計らいにて前夜からの会場入り。
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束の間といえどもrefreshはとても大事ですね。
会場ロビーにはジオラマ付きのツリーがあり、クリスマスムード満載!
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網膜静脈閉塞症(RVO)での黄斑浮腫・糖尿病黄斑浮腫(DME)・滲出型加齢黄斑変性(AMD)などでは、ルセンティス(IVR)もしくはアイリーア(IVA)の硝子体注射が第一選択であることは周知の事実。本日の講演会は、①RVOに対する大規模臨床試験であるBRIGHTER・CRYSTAL試験の結果に基づきIVRを適切に行いましょう、②AMDの最近の知見、という内容でした。
①RVOに対するIVR(IVA)は基本的に3か月間毎月連続注射(3回)、その後再燃が認められれば随時注射、というプロトコールが推奨されています。しかし実際には、1回注射して有効性を見てから追加の是非を決めているDrも多いはず。かなり高額な薬ですからね〜。
また、BRIGHTER試験では、レーザー併用の有無は視力予後に影響を与えないとされます。視力は同等であっても、レーザー併用にて硝子体注射の回数を減らせる、と私は思っています。よって、必ずレーザー併用のもとIVR(IVA)を行っています。RVOの完治には数年を要し、その間に黄斑浮腫の再燃を繰り返します。6ヵ月という短期間のBRIGHTER試験の結果だけで判断するのは無理があるでしょう。
Pachychoroid pigment epitheliopathy:脈絡膜が肥厚し、網膜色素上皮に不整が見られる状態。長期的にみるとAMDに進展する可能性が高いとのこと。
AMDは、発症早期に治療できれば、視力予後はさほど悪くありません。OCTで脈絡膜や色素上皮に異常があれば、網膜に異常がなくても長期的に経過観察した方がよい、ということですね。

帰りのタクシーでは多趣味で話好きの運転手に当たり、狩猟・ゴルフ・スキューバなどの話を…例えば、キジの好物は蕎麦の実(へ〜)、ジャンボ尾崎と何度もラウンド(ほほ〜)、西伊豆松崎で水深50m超え(本当に?)、さらに左手の小指を立て、ここでは書けない話を語られ…まあ、話半分として相づちを打ち…(^^;)。最近、何故か運転手に色々と話しかけられることが多くなったような…年のせい?でしょうか(笑)。
佐藤正樹 眼科 つくば ICL
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