AIとDL

今週は、レーシックICL近視矯正硝子体茎離断術(VH)〜水晶体再建術(三焦点を含む)〜眼瞼下垂手術〜出張手術(鉾田病院)
皆さん経過良好です!

週末は日眼総会へ出席。日曜は早朝から会議。
今回の学会のトピックスは以前にも増して、AI(人工知能)DL(深層学習)
眼底写真やOCT所見から、9割程度の正解率でAIによる確定診断が可能になりつつあるとのこと。
眼科におけるAIの今後ついては2年前にも書きましたが、ほぼ予想通りのスピードで普及しそうです。診断は主にAIが、手術加療は医師が、という時代がもうすぐやってきます。どこに受診しても診断は変わらず、ポイントは医師が治療を施せるか否か、となるのでしょうね。

個人的に興味を持って拝聴したのは、AMR(薬剤耐性)について。
現在、耐性菌感染による死亡者数は世界で年間70万人ですが、2050年にはこれが年間1,000万人となり、悪性腫瘍を抜いて断トツ1位の死因になると予想されています。しかし、
・耐性菌の増殖能は弱く長生きはしない。
・EUでは国によって耐性率は大きく異なる。
・米国では過去5年で耐性菌は増加していない。
ということで、そんなに怖がらなくて大丈夫のようですが、抗菌薬点眼3日間でも耐性菌は出現するとのことで、抗生剤の乱用は控えるべきであることは確か。
ウイルス性結膜炎でも細菌性結膜炎でもただの結膜炎でも、不思議なことにいずれでも抗菌薬点眼は保険適応あり。ここから変えないとダメな気がしますね。

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