カテゴリー別アーカイブ: 全身病と眼

師走

先々週:レーシックPTK(アベリノ角膜変性)〜硝子体茎離断術(ERM・VH)〜水晶体再建術翼状片切除術。
先週:ICL挿入術〜硝子体茎離断術(ERM)〜水晶体再建術(EDOFを含む)〜出張手術(笠間眼科)。
今週:ICL挿入術〜硝子体茎離断術(ERM・IOL落下の摘出強膜固定)〜水晶体再建術(EDOF・両眼同日を含む)〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です!

早くも師走。
本日は都内で4時間の座学。
「働く人の睡眠障害・精神障害の労災認定の実際・がん治療と就労の両立支援・労働安全衛生法規の読み方」など、眼科との直接的な関係は皆無の内容。医学の領域は広すぎですね〜。

土曜にもかかわらず定員200名の会場はほぼ満席……ですが、多くのDrがパソコンを開いています。
私もその真っ最中(笑)。

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シロリムス(sirolimus)・ラパマイシン

先々週:レーシック硝子体茎離断術(ERM)〜水晶体再建術(EDOFを含む)。
先週:硝子体茎離断術(PDR)〜水晶体再建術〜出張手術(笠間眼科)。
今週:レーシックPTK(顆粒状角膜変性)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜眼内異物除去(IOL完全脱臼)〜前後転術(外斜視)〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です!

本日はシロリムス(sirolimus・別名ラパマイシン)について。
似たような名前のタクロリムス (tacrolimus)は筑波山の土壌から分離されたのに対し、シロリムスはイースター島の土壌から分離されたマクロライド系化合物。抗腫瘍作用(リンパ脈管筋腫症 LAM:ラパリムス)、免疫抑制作用、さらにマウスでは寿命延長作用を有することも報告されており、色々な可能性を秘めている薬剤のようです。

シロリムスの硝子体注射が非感染性汎ぶどう膜炎に有効であることは、以前から報告されていました。ぶどう膜炎に対する治療薬として2017年にFDAに申請されたものの、承認は保留となり、臨床データの追加提出を求められていました。
そして今月のAAO(シカゴ)にて、非感染性汎ぶどう膜炎に対する同薬剤の有用性が改めて報告されました。硝子体注射に伴う一般的合併症以外には大きな副作用もなく、局所投与のためか安全性は比較的高いようです。FDA認可も近いかもしれませんね。

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開院4周年

今週木曜は硝子体茎離断術(裂孔原性網膜剥離)〜水晶体再建術(トーリックを含む)。
金曜は硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(トーリックを含む)。
皆さん経過良好です。

秋晴れの本日は開院4周年記念日!
昨日9月末で診察券番号29139を発行しました。開院後4年間で3万人近くの新規患者様が来院されたことになります。受診されたすべての患者様、そしてスタッフに日々感謝です。

明日からも引き続き、プレミアム白内障手術硝子体手術(MIVS)レーシックICL手術緑内障手術(MIGS)眼瞼下垂手術斜視手術抗VEGF療法オルソケラトロジーなどなど、最先端かつ最良のテーラーメイド医療を提供し続けます!

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プラケニル

今週水曜は硝子体茎離断術(裂孔原性網膜剥離)〜水晶体再建術
木曜はレーシックPTK・エキシマレーザー角膜混濁除去術。

金曜は水晶体再建術(二焦点を含む)〜眼瞼内反手術。
皆さん経過良好です!

本日はプラケニルの眼合併症について。
プラケニル(ヒドロキシクロロキンHCQ)は、全身性エリテマトーデ ス(SLE) ・皮膚エリテマトーデス(CLE)に対する世界標準的な治療薬です。米国では1955年に承認され、本邦では2015年7月にSLEとCLEに対する適応が承認されています。

抗マラリア薬として使用されたリン酸クロロキン(CQ)の薬害としてクロロキン網膜症があります。典型的なクロロキン網膜症では、黄斑部網膜が萎縮変性し、中心視力が不可逆的に低下してしまいます。CQより発現はまれであるものの、HCQ使用中の患者でも網膜症が一定の割合でみられます。
CQ同様、HCQによる毒性の発生機序はいまだ不明。HCQ累積投与量が200g以下であればほとんど心配ありませんが、200gを超えると網膜症発現率が数%になるとされます。

以上を踏まえ、本邦の眼科診療指針は下記の通り。
◆ プラケニル投与開始後は、少なくとも年1回の頻度で眼科定期検査を実施する。
◆ ハイリスク患者(本剤の累積投与量が200gを超えた患者・高齢者・肝機能障害または腎機能障害患者・視力障害のある患者・SLE 網膜症患者・投与後に眼科検査異常を発現した患者)では、患者の状態に応じて年1回よりも頻回に検査を実施する。

世界70か国以上で使用されているHCQ。米国から遅れること60年….遅すぎの感は否めませんが、日本の安全性に対する慎重さを表しているともいえるでしょう。
網膜症はHCQ投与開始より5〜7年を超えると発現率が高くなるとの報告もあります。本邦では承認されてからまだ1年半ですから、今後も長期的な経過観察が必要です。

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3Dヘッドアップサージェリー

11/3〜6は京都にて第70回日本臨床眼科学会が開催。専門学会ではない臨眼には通常あまり出席しないのですが、dutyの併催会議に出席するため、1泊2日で京都へ。臨眼は広く浅く万遍なく、にもかかわらず参加者は総勢8,500名以上にて数字上は盛況、さすが京都です。さほど寒くはないものの、ハードスケジュールのため東寺の夜間特別公開への参拝もかなわず…..紅葉の時期もあって京都はいつにも増して混雑していました。

今回のトピックは「3Dヘッドアップサージェリー」でしょう。白内障や網膜硝子体手術などの内眼手術において、通常は眼科手術専用顕微鏡を覗きながら行います。3Dヘッドアップサージェリーとは、顕微鏡を覗かず、専用メガネ装用下にて巨大3Dモニターを見ながら行う手術のことです。
3d利点:
①オペ室内のスタッフ全員で同じ3D画像を共有できるので、研修医の教育には特に有用。
②解像度が非常に高く、顕微鏡よりも鮮明(色調の変更も可能)。
③顕微鏡手術ならではの頸椎への負担が軽減。
欠点:
①大きなモニターを設置するスペースが必要。
②3Dメガネによる術後眼精疲労。
③硝子体手術は良い適応だが、グレアのため白内障手術ではやや見づらい。

現時点ではまだ改良の余地がありそうですが、他科ではモニターを見ながらの内視鏡下手術が一般的であり、眼科でもモニター手術、さらに遠い将来にはダヴィンチオペ、の流れになるかもしれません。

その他、個人的に興味をもった内容:
◆近々発売されるミケルナ(カルテオロール&ラタノプロスト配合)抗緑内障点眼薬。チモロールと異なり、薬剤耐性が少ない可能性あり、長期的にはより有用。
◆斜視に対するボトックス注射。通常の斜視では効果が切れる度に幾度も再投与が必要だが、乳児内斜視には非常に有用。
◆アイファガン(ブリモニジン)点眼により、緑内障性乳頭出血が有意に減少。
◆臨床研究の倫理的諸問題。今後さらに規制が強化され、カルテベースの後ろ向き調査でも承諾書が必要になるかも…そんなことになったら臨床研究が出来なくなりますが…。
佐藤正樹 眼科 つくば ICL
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