緑内障」カテゴリーアーカイブ

バイオセイム

先週は,iStent inject W 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術〜出張手術(笠間眼科)。
今週は,レーシックPTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体手術×2(黄斑円孔・IOL脱臼)〜線維柱帯切除術(緑内障濾過手術)〜水晶体再建術眼瞼皮下腫瘍摘出術〜睫毛内反手術(埋没法)〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です。

本日はバイオ後続品について。

点眼薬を含め一般薬には後発医薬品(ジェネリック)があり,多くは後発を専門とする医薬品会社で製造されます。一般薬は化学構造式が単純で,製造にはさほど高い技術を要しません。先発品の専売特許期限が切れた時点で,安価な後発薬が複数の会社から一斉に発売されるわけです。

一方,バイオ医薬品分子標的薬は複雑な構造式からなり,高い製造技術を要するため,後続品の製造は簡単ではありません。眼科領域のバイオ医薬品としては,静注用のTNFα阻害薬(レミケード)や硝子体注入専用の抗VEGF薬(バビースモ・アイリーア・ベオビュ・ルセンティス・マクジェン)などがあり,すでにレミケード(インフリキシマブ)とルセンティス(ラニビズマブ)の後続品が販売されています。
バイオ医薬品の後続品はバイオシミラーBS)と呼ばれ,先発品と同等・同質とされていますが,完全な同一成分ではありません。先発品と比較し薬価はかなり安価に設定されるものの,内服薬ではなく注射薬であり,有効性・安全性を懸念する医師は少なくないようです。

さらに他科では,まだ種類は少ないものの,先発バイオ医薬品と成分や製造工程が100%同一であるバイオセイムが登場しています。先発品製造元の100%子会社が製造するので,当然ながら全くの同一製品(オーソライズド・バイオシミラー)です。「安価」なだけでなく「より安心」して処方できるという大きなメリットがあります。
バイオ医薬品全盛の昨今,いずれは全科でバイオセイムが主流となるでしょう。
眼科領域での登場を期待したいですね。

サトウ眼科 ホームページ
サトウ眼科 院長(佐藤正樹)ブログ 本日も視界良好!のトップページ

春暖

今週は,レーシック×10〜PTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体茎離断術(続発性黄斑前膜)〜エクスプレス挿入術(続発性緑内障)〜iStent inject W 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜睫毛内反手術(埋没法)。
皆さん経過良好です。

今日は久々のゴルフ。早朝から18Hスルー。

後半inは気温がかなり上昇し,空は雲1つなく快晴。
時代の流れ,そしてコロナ対策も兼ねて,ゴルフ場内は色々と簡素化されていましたね。
湯船にはつからずシャワーのみとし,昼食は短時間ですませ,1時過ぎには帰路へ。
友人との語らいは十二分に楽しめたのですが…..往路も復路も恐る恐るの試し運転…..?

本日は異質ネタで,タイヤの偏摩耗について。
若かりし頃のスポーツタイプの愛車で前輪の内減りが目立つことはありましたが,今回は強烈な外減り。まだスリップサインは出ていないものの「隠れミシュランマン」は完全に消失し,外側だけ下地ゴムも露出…こりゃダメですね。
直進安定性を増すために前輪のトー角は基本的にやや内向き(トーイン)に設定されており,角度は車種によって異なります。このトーイン角度が大きいと,直進安定性は増すものの外側だけ減りやすくなるようです。ディーラー担当者いわく,両前輪のトー角は−8°で,アライメントが狂っているわけではないとのこと。20インチ・255mmにてメーカーが限られるため,結局同じタイヤを取り寄せ。アウトバーンを走るわけでもなく,街乗りがメインで高速道路も法定速度内なので,タイヤ交換と同時に−8°から−4°に変更してもらいました。
トー角を変更して翌日の高速運転だったため少し不安でしたが,少なくとも法定速度内では乗り心地に変化なく,一般道でのハンドリングはむしろ軽くスムースに ♪
トー角の設定なんて通常であれば全く気にしませんよね笑。外減りもしくは内減りが気になる際は,是非チェックしてもらうことをお勧めします!

サトウ眼科 ホームページ
サトウ眼科 院長(佐藤正樹)ブログ 本日も視界良好!のトップページ

マイクロシャント(Microshunt)国内承認

先週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(連続焦点を含む)〜出張手術(笠間眼科)。
今週は,レーシック×8(斜視術後を含む)〜硝子体茎離断術(黄斑分層円孔)〜水晶体再建術(連続焦点・両眼同日を含む)〜前後転術(外斜視)〜睫毛内反手術(埋没法)〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です。

本日は,マイクロシャントMicroshuntについて。

遡ること7年前から当ブログでも掲載してきた  Microshunt ですが,「プリザーフロ マイクロシャントPreserFlo MicroShunt)」と名を新たに,その国内販売が承認されました。
当初はInnFocus社が開発していましたが,その将来性から参天製薬が同社を買収。国内外にて臨床試験が進行中で,2012年のCEマーク取得は例外として,FDAよりも先に本邦にて承認。
本邦では参天製薬からの販売ですが,北米・中南米・豪州ではGlaukos社(iStentなど緑内障デバイス専門)が販売権を持つとのこと。両社がwin-winとなるような取り決めがなされたのでしょうね。

生体適合性の高いSIBS(スチレン-イソブチレン-スチレントリブロック共重合体)素材からなる,全長8.5mmの緑内障フィルトレーションデバイスで,結膜下に輪部から前房内へ刺入留置することで,人工的に房水流出路を作製します。
実際の手術手技は,強膜に径1mm&長さ3mmのトンネル作成マイクロシャント留置結膜を被覆縫合するだけ。強膜flapを作成しないため,従来の線維柱帯切除術・エクスプレス(Ex-PRESS)挿入術と比較して,非常に低侵襲で簡便な術式です。
発売は2022年秋以降のようですが,緑内障濾過手術のブレイクスルーとなり,新たなトレンドを作ることは確実でしょう。

サトウ眼科 ホームページ
サトウ眼科 院長(佐藤正樹)ブログ 本日も視界良好!のトップページ

六花

明けましておめでとうございます。

先週は,ICL近視矯正手術×4〜水晶体再建術(連続焦点トーリックを含む)。
今週は,レーシック×6〜ICL近視矯正手術×2〜エクスプレス挿入術(開放隅角緑内障)〜水晶体再建術(連続焦点トーリックを含む)〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です。

今年の冬は寒いですね〜。

寒い日に素早く暖まるには,やはりラーメン!
いつものお店が激混みだったため,別のお店へ。
つくば市内にもラーメン屋さんが随分増えましたが,とても美味しいお店を見つけることが出来ました♪

先週はワクチン3回目だったのですが,翌日の全身倦怠感が半端なく…4回目がちょっと怖い…^^;。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

サトウ眼科 ホームページ
サトウ眼科 院長(佐藤正樹)ブログ 本日も視界良好!のトップページ

レジェンド

先週は,レーシックPTK(帯状角膜変性)〜ICL近視矯正手術iStent inject W 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術(両眼同日・緑内障発作後を含む)〜眼瞼皮下腫瘍摘出術(アポクリン腺嚢腫)〜結膜囊部分形成術(眼窩脂肪ヘルニア)。
今週は,硝子体茎離断術(裂孔原性網膜全剥離)〜水晶体再建術(両眼同日・LASIK後を含む)。
皆さん経過良好です。

今週末は第60回日本網膜硝子体学会,本日はほぼフルで拝聴しました。
特に面白かったのは,ご高名な眼科医4名による,特別企画「レジェンドからのメッセージ」。
新しい網膜疾患を複数発見し,日本発で命名! 非英語圏の不利を研究力で吹き飛ばし,2021年に米国で最高位を受賞! 大学発での複数の製品化を成し遂げ,旧帝大の総長に!

そしてもう1名。誰も教えてくれなかったため網膜硝子体検査を独学し,海外へも自ら積極的に手術見学に出向き,決して諦めない網膜剥離手術への熱意で日本のトップsurgeonに。尊敬申し上げるこのT先生の講演を特に楽しみにしていましたが,予想通りに大変興味深い内容でした。初期の網膜剥離手術は,術前術後の絶対安静で約1ヵ月の入院を要したとのことで,日帰り手術全盛の現在とは大違い…。40年以上前,米国でのガス注入併用網膜剥離手術は全身麻酔&宙づりで行われていましたが,ご自身もこの術式で執刀されていたんですね〜。

私が研修医成り立ての25年前,T先生はすでに超高名であり,手術機器メーカー経由でライブ手術の動画を入手。今では国内開催が難しいライブ手術ですが,見学しながらコメントを述べる故T教授・故H教授・そしてO先生など,T先生を含めて当時の硝子体手術4天王が集結した贅沢な動画でした。コピーを繰り返したためと思われるVHS特有の低画質でしたが,手術レベルは当時の研修先とは雲泥の差で,その20G-PDR手術動画を何度も何度も見返した記憶があります。
医師2年目での手術見学(PDR・DME・RRD)にて感銘を受け,6年目(再発性PVR×複数例・open skyでの全剥離ROP手術),7年目(PDRの助手)にも見学させて頂きました。当時は勿論のこと現時点でも日本の網膜硝子体手術のトップsurgeonであり,難治再発性PVR症例における最後の砦となっています。

近年,安易に硝子体手術(特に網膜切開)を行う傾向が危惧されています。若年者の裂孔原性網膜剥離手術は強膜バックルが基本であり,可能な限り硝子体手術は避けるべき。硝子体手術が必須のPVRでも,安易に周辺部網膜を切開せず,硝子体手術と強膜バックルを併用すべき。以上が安全かつ有用な基本方針とされます。
3ポート作成での液空気置換下にて,全周および深部子午線バックルを容易に縫着するT先生の技を真似出来る術者はかなり絞られるかもしれませんが,前出の方針には強く賛同します。

今回の講演とは別で,滲出型加齢黄斑変性に対する360°網膜切開併用中心窩移動術がもてはやされた時代がありました。術後にPVRを発症する症例もあり,侵襲が大きすぎて普及せず,抗VEGF薬の登場とともに消え失せた術式の1つです。

本来,安易な網膜切開は避け,必要に迫られて切開する場合には部分バックルもしくは輪状締結を併用すべき。つまり,強膜バックル手術を完全に習得したうえで硝子体手術を行うべきであり,今後の眼科手術教育の大きな課題の1つと言えるでしょう。

その他,今でこそ言える裏話なども拝聴できました。また是非このような機会を設けて頂けるとありがたいですね。

サトウ眼科 ホームページ
サトウ眼科 院長(佐藤正樹)ブログ 本日も視界良好!のトップページ