硝子体手術」カテゴリーアーカイブ

TECNIS Synergy(連続焦点:EDOF +2焦点) IOL

今週は,ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(両眼同日・3焦点を含む)〜前後転術(外斜視)〜眼瞼下垂手術〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です。

今日は新しい多焦点眼内レンズ(TECNIS Synergyテクニス シナジーDFR00V,J&J)について。
コントラスト良好なTECNIS Symfony(ZXR00V)の近方視力改良版,といった感じでしょうか。
昨年のESCRSでお披露目された連続焦点(EDOF +2焦点)のIOLで,その後の評判が非常に良好とのこと。まだEUと豪州でしか使用されておらず,国内では本年秋頃に販売開始の予定です。国内では現在PanOptix(3焦点)が多焦点IOLとして最も用いられていますが,将来的にはEDOF +2焦点もしくはEDOF +3焦点などのハイブリッド型IOLが主流となるかもしれません。

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春雪

2月の第1週は,ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(3焦点を含む)〜出張手術(鉾田病院)。
第2週は,ICL近視矯正手術〜 PTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体茎離断術(アトピー性網膜剥離)〜水晶体再建術(3焦点toric・EDOFを含む)〜出張手術(笠間眼科)。
先週は,水晶体再建術(両眼同日・LASIK後・3焦点toric・EDOFを含む)。
今週は,レーシックPTK水晶体再建術(両眼同日での3焦点を含む)〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です。

連休は温泉&スキー。
春スキーを覚悟していましたが,まさかの降雪(^^)
 
   
コロナの影響から,ほぼ100%邦人のみ……にもかかわらず,かなりの混雑でびっくり!

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2020謹賀新年

正月も後半ですが,新年あけましておめでとうございます。
開院後7回目のお正月を無事迎えることが出来ました。
本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

先々週は,硝子体茎離断術(裂孔原性網膜全剥離)〜水晶体再建術〜出張手術(笠間眼科)。
先週は,水晶体再建術(両眼同日・3焦点toricを含む)〜眼瞼下垂手術〜出張手術(二の宮眼科)。
今週は,レーシック水晶体再建術(3焦点toricを含む)〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です。

週末は眼科手術学会にて有楽町へ。
・ 円錐角膜用コンタクトとして海外製ソフトコンタクトレンズ(ケラソフト;国内未承認)は以前からあったものの,通常はハードレンズが主流。国産初となる円錐角膜用ソフトコンタクトレンズ(ユーソフト)が承認され,患者さんからの評判も上々とのこと。当院でも採用を決定!
 iStent Injectが2019年10月末に承認され,2020年秋頃に販売予定。
・ IPCL(ICLのフェイク): 素材はアクリル,製造はインド,白内障が発生しやすく,国内未承認。ICLと名前は似せていますが,内容は全く異なります。当然ながら当院では絶対に採用しませんが……堂々と展示されているのは何故?

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多焦点眼内レンズ:眼科先進医療の終焉

先週は,硝子体茎離断術(PDR-VH・IOL脱臼)〜水晶体再建術(両眼同日・FineVision Triumf3焦点EDOF・EDOF toric・IOL強膜固定を含む)〜出張手術(笠間眼科)。
今週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(ERM・PDR-VH)〜水晶体再建術(FineVision Triumf3焦点EDOF・PanOptix3焦点・PTK後を含む)〜翼状片手術〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です。

土曜は医師会の研修会にて御茶ノ水へ。
「ハラスメント対策」「職場の感染症対策」「作業環境管理(環境測定)」「作業管理(呼吸用保護具の適正使用)」など,4時間の座学…。

2年毎の診療報酬改訂の度に,「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」はさすがにそろそろ先進医療から外されるのでは?と囁かれながらも,なんとなく継続され,気付けばすでに丸10年。先進医療施設も爆発的に増加し,他科の数ある先進医療とは大きな隔たりが出来てしまっています。

そして,2020年4月の診療報酬改訂において先進医療から外れることが決まった,との情報あり。問題はその後です。完全に保険外診療?,選定療養? どうなることやら…

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Pachychoroid neovasculopathy(PNV)

先週は,硝子体茎離断術(Total RRD・DR-ERM)〜水晶体再建術(FineVision Triumf3焦点EDOF・PanOptix3焦点・EDOF toric・LASIK後を含む)〜出張手術(二の宮眼科)。
今週は,レーシックICL近視矯正手術〜水晶体再建術(FineVision Triumf3焦点EDOF・PanOptix3焦点・EDOF toric・無硝子体眼を含む)〜眼瞼内反手術〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です。

週末は製薬会社主催のAMDフォーラムに出席するため,椿山荘へ。
網膜専門医およそ50名弱限定の招待にてかなりclosedな会合。
広義AMD(加齢黄斑変性)の前駆病変について。
・pachychoroid = 脈絡膜の肥厚
・CSC(中心性漿液性脈絡網膜症)長期経過 → type Ⅰ CNV発症例あり
PPEpachychoroid pigment epitheliopathy)= 脈絡膜が肥厚し,色素上皮異常も認められるが,CSCのような網膜下液を認めない
PNVpachychoroid neovasculopathy)= 肥厚した脈絡膜や拡張した脈絡膜血管に発生するtype Ⅰ CNV

Drusen → AMD(RAPを含む)
② Pachychoroid → CSC または PPE → PNV → PCV(ポリープ状脈絡膜血管症)
となり,AMDとPCVではそもそも発生が異なる。

古典的AMDが大半を占める欧米に対し,日本を含めアジアではPCVがAMDを凌駕しています。PCVは再発しやすく,網膜下に突然の大出血を伴うこともしばしば。来年にはさらに強力な抗VEGF薬が登場する予定であり,このPCVに対する効果が期待されています。
Pachychoroid関連疾患に関する知見をupdateでき,とても有意義な会合でした。

       
ホタル観賞に来ることは間々あるものの,椿山荘の宿泊は旧フォーシーズンズ以来。
早朝からマイナスイオンたっぷりの庭園を散策。
今も昔も変わらぬ静寂とホスピタリティはさすが!

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