医療用スマートレンズ

mm140117_google今年1月に,googleの研究開発部門「グーグルX」が医療用スマートコンタクトレンズを開発中と公表されました。糖尿病患者向けに開発されているもので,2枚のソフトコンタクトレンズ用素材の間に小型の無線チップとグルコースセンサーを組み込み,1秒ごとに涙に含まれる血糖値の変化を計測する,というものです。

そして先月,ノバルティスの眼科分野の子会社であるアルコンが,この「スマートコンタクトレンズ」技術のライセンスを取得することでGoogleと合意したと発表されました。これにより,
① 涙液から持続的に血糖値を測定し,ワイヤレスで計測値をモニタリングするコンタクトレンズ
② オートフォーカス機能の付随したコンタクトレンズ(もしくは白内障治療用眼内レンズ)
の開発を目指すとのこと。

アルコン社といえば,コンタクト/眼内レンズの分野では高いシェアを維持している,眼科分野では最大手のグローバル企業です。ノバルティス社に吸収され,その地位はさらに確実なものとなっています。
以前は「市場に出るのはまだまだ先だろうなあ〜」と私的には考えていましたが,アルコン社と手を組むとなると話は一転! ここでは詳細は書けませんが,実用化もさほど遠い話ではないようです。ゴースト・プロトコルに登場するカメラ画像転送コンタクトレンズのような,映画の中でしかありえないと思っていたものが近々に現実のものとなりそうです。本当に楽しみですね〜。

サトウ眼科 ブログ 本日も視界良好!のトップページ
サトウ眼科 ホームページ