日別アーカイブ: 2021年8月12日

斜視手術

先々週は,ICL近視矯正手術硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜iStent inject 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術(連続焦点・両眼同日を含む)〜前後転術(内斜視)〜眼瞼下垂手術〜睫毛内反手術(埋没法)〜出張手術(鉾田病院)。
先週は,レーシック×6〜ICL近視矯正手術水晶体再建術(連続焦点を含む)〜下斜筋後転(下斜筋過動)〜前後転術(外斜視)。
今週は,ICL近視矯正手術水晶体再建術(連続焦点を含む)〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です。

初診時から斜視手術を希望されての受診がちらほらと見受けられます。
私がレジデントの頃は,研修医1年目半ばの麻酔科ローテート終了後,1年目後半に眼瞼睫毛内反手術および斜視手術,2年目前半に翼状片手術,2年目半ばに白内障手術の執刀開始。その後は技量に応じて緑内障濾過手術・網膜復位術・硝子体手術の執刀開始といった順序でした。斜視手術は眼科の初歩的な基本手術であるにもかかわらず,なぜか斜視手術を行う施設が非常に少ない…。

現在の白内障手術は5分程度で完結する手術であり,国内で年間160万件という,他の手術とは比較にならない圧倒的な件数を誇ります。よって,白内障手術は眼科手術の代名詞となっていますが,裏を返せば,どこの眼科でも行っている手術(多焦点IOLを除いて)であることも周知の事実です。
近視と斜視の有病率とでは比較になりませんが,レーシック・ICL手術希望の患者さんが集まるのと同様に,需要と供給のバランスから,自ずと斜視手術希望の患者さんが受診されるのかもしれませんね。

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